歌詞

きみを愛してる

その清かな眼差しを

きみの声も

癖のある指先も

その体温も

嘘じゃないよ

なにひとつ

この手できみを

幸せにしたいと思ってるよ

でも 心のプレートが軋む音がする

境界線から

あなたの声が漏れる

あなた以上に 愛せない…

あなた以上に 愛せないんだ

爪を立て 記憶の壁を剥がしても

琥珀の牢獄

感情砕いても

まだ脈打つの

鮮やかなまま

この身を削って

地層を遡り

『初恋』にできたら…

きみをまっすぐ愛せるのに

「永遠なんてないくせに

永遠みたいな顔するね」

あなたは拗ねて

そう言って笑ってた

その記憶が

いまもまだ

解けない螺旋のアンモナイトのまま

胸に渦巻いてる

ねえ この地層ごと 燃え尽きてしまえたら

まっさらな地に

きみと芽吹けるのかな

あなた以上に 愛したい…

あなた以上に愛せないんだ

どんなに強く この腕で抱きしめても

どんなに甘い 未来を約束し合っても

心の天秤は

びくともしない

この身を投じて

断層を壊して

きみを『一番』にできたなら…

妥協や哀れみなんかじゃない

この恋はノンフィクションだ

だからこそ純粋で在りたい

狂おしいほどに

この手で あなたという過去を葬って

弔ってあげなきゃ

…じゃないと

あぁ きみを愛せない！

きみだけを愛していたいから！

この身が砕けて記憶の塵になっても

この感情が灰になって

天に舞っても

もう一度ゼロから

きみと始めるの

全ての恋の化石を埋葬して

この恋を

『Hatsukoi』

にしたいんだ