歌詞

月が昇る前

果てしない夜の空は

星を抱（だ）いて

橋を架ける　天の川へ

眩しい光

風のない夜

海は走る

遠く　炎の漣（さざなみ）へと

幻の美　ほら

波間で輝いて

完璧な闇夜の中で

そう　素晴らしく輝いて

まるで黄色い蝋燭の火

鮮やかな紅い色

青　オレンジ　翠玉（すいぎょく）と

ちらついた光　影

水の形じゃなくて

それでもそこに意志と

つかの間の切れ端

まるで怪物のように蠢く

深いエレバスの竜のように

群れをなして　見事な闇夜の中で泣いて叫んでる

小さきものの中で

亡霊の繊細さで

広がる命よ

そう儚く　燃え上がるように

絶え間なく消えてゆく

全ての水面と

空の線も

広がる深淵に 無数の光と

鼓動し光線になって

永い不思議な夢を見る

私はまるで明らかになった

幽霊のよう

夜と海　星達　煌めいた闇は

通り過ぎて

溶け合っている　法則の中

過去と混ざって

命の蒸気を上げながら

私の下の星達　光噴き

冷たく照らす星雲と炎の星座達

私がいつか　気付くまで

何億光年の時の中で

意味が本当にあるのかを

永遠（とわ）に止まらぬ流れゆく時間に

一瞬の閃光を　輝かせ

煌めいた　いのち　夜光虫

疑う心も変われる

私はもう　古（いにしえ）の海は探さない

東の炎の海を

でもあの洪水の広さを

永い永遠（とわ）の夜を

紡ぐ　生と死を越えた海で