歌詞

生まれた意味もわからずに

死する意味もわからずに

滅ぶ君は 何を宙に託すのだろう

足る事すら足りぬ世界

崩れたのは誰の所為か

知る事すら知らぬ社会

溢れたのは誰の涙

読む事すら読めぬ未来

感じるのは不安ばかりだ

得る事すら得れぬことばかり

求めるものは誰の愛か

いつも何か感じた不穏

望んだ平和が摘まれて朽ちる

いつの間にか針は進んで

望まれぬ【喇叭】 鳴り響いた

生まれた意味もわからずに

死する意味もわからずに

滅ぶ君は何を宙に託すのだろう

君が君であることを忘れて

堕ち往く流れ【星】

【楽園】も【円環】さえも

【箱舟】に載せられないなら

もう二度と生へは　戻れない――。

伝えるのは何の為に？

残すことは誰の為に？

罪の意味は何の為に？

背負うことは誰の為に？

従うのは何の為に？

憎しむのは誰の為に？

母の愛は何の為にある？

託した思いは誰の為に？

「死にたい」なんて口ばかりさ

死ぬことと違いすぎて

「生きたい」も口ばかりさ

生きてくことと違いすぎて

ずっと何か感じた光

遠くの大地にきっと芽吹くだろう

ずっと何か感じた祈り

遠くの未来できっと叶うだろう

「生きたい」と叫ぶ明日は

もう決して訪れないなら

淡く光る【星】

何を願うだろう

人が人であることを奪われて

動き出す物語

不条理も目覚める意味も

箱庭の外の《摂理》ならば

もう二度と生へは還れない――。