歌詞

静寂の空に　遠き祈り

光を探す　いのちの鼓動

亡き者たちの　面影を抱き

今　焔が　目を醒ます

焼け落ちた街　叫ぶ鐘

妹の声も　煙に消えた

仲間の裏切り　刃より深く

あの日　すべてを失った

けれど　この胸の奥に

消えぬ鼓動がある

名もなき者でも　誓える

「もう一度　世界を照らす」と

石を積み　血を流し

名を奪われた　奴隷の影

だが目を逸らさなかった

空を飛ぶ　鳥の姿から

「いつか」と信じた火種は

灰に埋もれても消えず

折れた翼に願いを宿し

彼は再び　立ち上がる

沈黙を破り　剣を取る

ただ一人　民を守るため

血と涙の果てに掴んだ

「自由」の二文字

鎖を断ち　叫ぶ声

仲間がまた　集いゆく

彼の瞳に宿る焔

それが希望を　呼び起こす

神を騙りし者たちよ

剣はもう　振り下ろされた

罪なき者の涙の下に

天の裁きが降るだろう

だが男は　剣を止め

怒りの中に祈りを選んだ

「復讐よりも未来を」と

静かに　光を掲げた

風が止み　夜が明ける

傷つきながらも　歩いてきた

瓦礫の中　手を伸ばす

次の世代の　夢のために

涙も名誉も要らない

誰かが笑えばそれでいい

ただ　愛した世界のため

その身を捧げよう

たとえ名を残さずとも

その歩みは　風に刻まれる

「誰かの希望になるために」

と彼は　最後の焔を掲げた

魂の叫びが　空を貫く

星々がその名を歌う

闇を越えた　その背中に

新たな時代が　続いてゆく

誰かが歩き出す

かつて　焔を背負った者の跡を

「確かに　そこに生きていた」

と風が　そっと囁く

小さな祈りが　空に溶けて

一つの　光を生む

終わりは　始まりとなり

この歌は　永遠に響く