終点の重さのジャケット写真

歌詞

終点の重さ

NOBU-TA

夜がまたひとつ 壁紙を黒く塗りつぶす

止まったままのカレンダー めくる気力もない

静寂が耳に痛い このワンルームで 僕はただ

天井のシミを数えてる 「何のために?」

もう何度 問いかけただろう

答えはいつも 煙みたいに消えていった

ベランダの向こう 街の灯りが滲む

あそこへ行けば すべて終わる気がした

簡単なことだと 思いたかった この痛みから

逃げ出すためのドア  鍵はもう

手の中にあるはずなのに

ああ 生きることはこんなに苦しい

だけどわかったんだ 「死ぬこと」ほど

大変なことはない このにくたいという

重い鎖を 断ち切るその瞬間を

想像するたび 足がすくむ 無理だ 僕には

SNSを開けば 誰もが幸せそうだ

笑う顔文字の裏側なんて 知りたくもない

「大丈夫」そう言われるたびに

「大丈夫じゃない」自分だけが

世界から 切り離されていくようだ

忘れたい記憶が ゴミのように溜まっていく

あの日の後悔も 言えなかった言葉も

「死ぬ」ってことは それも全部

抱えたまま 灰になるってことだろうか

それとも 無になるのか

ああ 生きることはみっともないけど

「死ぬこと」ほど大変なことはない

誰かの悲しむ顔や 残される面倒な手続き

そんなものじゃなく ただシンプルに

この「命」を止めるという その行為が

僕には 重すぎる

もしもスイッチひとつで 痛みも恐怖も感じずに

跡形もなく 消えてしまえるなら 僕はとっくに

押していただろう でも現実は違う

ナイフの冷たさ ビルの屋上の風の強さ

それはあまりにも リアルな「感覚」

「死」は観念じゃない 肉体の終点だ

死ぬ勇気もない、と人は笑うか

違う これは勇気じゃない

ただ 途方もない「作業」なんだ

無意識に生まれてきた時の

何億倍も エネルギーがいる

ああ 生きることはこんなに苦しい

だからこそわかるんだ 「死ぬこと」ほど

大変なことはない この心臓を止めるのは

この世界を捨てるのは 僕が背負った「今」より

ずっと巨大な決断だ だから今日も

息をしてる 情けなくても みっともなくても

「死ぬ」という大変なことから 逃げてるだけ

だとしても 僕はまだ ここにいる

朝焼けが また窓を白く染めていく

ため息ひとつ 僕は 重い体を起こした

  • 作詞者

    NOBU-TA

  • 作曲者

    NOBU-TA

  • ミキシングエンジニア

    SUNO AI

  • ボーカル

    SUNO AI

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