歌詞

陰る現世に溢した

愁いはいつかの面影

今日は鬼の手招く方へ

陽の当たらぬほうへ

命の始まりは気まぐれ

道理を知らぬ溢れ者

止まぬ雨に芽吹いた未来に

名を付けてはくれないか

闇夜に溶けて消えるように

今宵は新月を望む

君と違う僕をどうか

怨まないでくれないか

狂い咲き舞え　常夜に歌え　その手に宿した剣を振え

幸せも夢も切り裂いて　今宵どの灯りを馘そう？

触れば祟る　命はどうだ？　それを化け物と呼ぶのだろう

宵闇に幾度嗤えど　笑えることはない

[演奏]

日の本の浮世の雑踏

僕もそこにいられたら

なんて言わなくなってしまえば

誰も僕の名を知らない

生まれ落ちれば雌雄の決まり

知略は水泡に消えた

宛先のない怒りだって

もうどうだっていいんだ

昨日を溶かす茶の湯より

今日の心惹かれる方へ

骸と化した　人の手なんざ

今は興味もない

狂い咲き舞え　人に非ざれ　すでに壊れる心などない

この世に居場所がないのなら　まだここにいる理由などない

分かり合えない　命はどうだ？　道を違えた言葉はなんだ？

化け物を写す鏡に　笑える今日はない

[演奏]

憂き世を去れど行く当てはない

愛されるなど望んじゃいない

裁かれるのを待つ僕は

君のようには生きられない

狂い咲き舞え　常夜に歌え　全てを閉ざして剣を振え

幸せも夢も切り裂いた　僕はもうここにいられない

隠した涙も　あの日の言葉も　全てを置き去りに幽世へ

宵闇に溶け込んで　全て幕引きにしよう

[エンディング]