歌詞

霧に沈む石畳

誰もいない影だけが踊る

夜の隙間に落ちたなら

戻れないよ もう二度と

軋むドアを開けた先

机の上で眠る月

本をめくれば聞こえてくる

知らない声 知らない歌

夢をひとつ くれませんか？

この街では それが通貨

見せてあげる 秘密の扉

「さあ、どうぞ」 ほら、おいで

塔の上の古い時計

13時を指したまま笑う

針が進むそのたびに

誰かの名前が消えていく

白いマスクの商人が

赤い糸を編んでいる

「未来の値段は夢次第」

夜明けはまだ遠いまま

影をひとつ 置いていけば

好きな時間を買えるでしょう

目が覚めたら 何もかもが

「ほら、変わったでしょう？」

霧に沈む石畳

今日も夜だけが続いてく

夢を喰われたこの街で

今も誰かが歌ってる