Lyric

今日は何処へ行こう

最早疾っくの昔話

終夜目眩まし

摩耗するエンジンで

明日を占えばもう

元に戻れない未来

蛇行する日々の営み

排ガスとVOCの匂い

忘れることに馴れてしまったのが

僕達の終わりの始まり

まだずっと先まで

退屈も憂鬱も全て

報われない侭でずっと先まで

アクセルよ もっと

昂らせて

逸らかしてくれ

この飽く無き道程の結末を

悲しくたって

苦しくたって

漂ってしまった愛をいつも

いつだって求めている

淋しくたって

儚くたって

永遠に未来を描いていれたよ

エンディングは気にしない

星影を探して見上げた世界は

どこまでも真夜中

気が付けばいつの間にか

願いも方角も無くなっていた

独りきりでは生きられないね

走ってみせるよ

常闇を潜り抜け

テールライトの灯りが明滅して

不安定な目線を奪っていく

いつかなるようになりそうで

速度は落とせないでいる

日夜往来を繰り返して

覚束無い心を満たしていく

如何しよう

絶望も希望も出る幕無さそうだ

時化たアスファルトに罅割れの中央線

いくら閉じ込めても零れ落ちた自惚れ

今が丁度いい 今のほうがずっといい

死にたくなるくらいに生き足りてしまうくらいなら

手を翳した空に訝し気な路標

いくら追いかけても届かない理想地点

今が丁度いい 今のほうが余っ程いい

と唱えながら祈りながら呼吸も忘れていた

悲しくたって

苦しくたって

漂ってしまった愛をいつも

いつだって求めている

淋しくたって

儚くたって

永遠に未来を描いていれたよ

月の輪に重ねるように

正しくたって

間違ったって

ここにしか居られない理由を

いつまでも握り締めている

あとどれくらい走れるだろう

もう何も怖くはないよ

目指す場所が変わらないならきっと

エンディングは君次第