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『情蘭』は、誰にも触れられない心の奥で咲く感情を“蘭”にたとえた、内省的で詩的な楽曲です。
耳裏をすべる風や光の粒といった繊細な感覚を手がかりに、忘れかけた記憶やまだ言葉にならない感情が蘭となって開花する瞬間を描きます。

サビで歌われる「無音の中で色を変える蘭」は、誰にも見えない内面の揺らぎを表し、「私の層」という言葉には心の多層性が込められています。
また、外界の声や出来事が心の中で蘭に変わるという表現は、感情が外からの刺激によって芽吹き、形を持つ過程を象徴しています。

Cメロでは「咲いてはほどけ、ほどけては残る」という循環性を描き、感情と記憶が絡まり合う“心の螺旋”を表現。ラストサビでは「影を生きている」と歌い、外には現れないもう一人の自分=内なる存在を強く浮かび上がらせます。

「情蘭」という造語に込められたのは、感情の花弁が揺れながらも決して消えない、その儚さと永遠性。
現代的な感性と哲学的なまなざしで描かれた、極めて繊細な内面詩となっています。

アーティスト情報

A&S Studio