むせ返るほどの熱に
堪らず飛び起きてしまった
額に滲む汗の不快感が
言葉にならないほど苛立った
簡単に時は過ぎていって
いつの間にか大人になった気分
夏に掻き消された四小節
またいつもの電車に乗って
死んでいく
言葉を選んだ末に
口を開くことは無かった
不甲斐ないことを自覚しながら
同時に安心しているのか
丁寧をまた履き違えて
いつの間にか置いていかれた気分
夕暮れ 首都高が跨って
けたたましいサイレン
脊髄にまで響く
白線を数える少年の
きらりと輝いた眼光に
突き刺されてしまう
簡単に時は過ぎていって
いつの間にか大人になった気分
夏に掻き消された四小節
またいつもの電車に乗って
死んでいく心体
普通でいる方が
異常だとさえ思えるが
まあそんなこともないんだろうな
- 作詞
袖口
- 作曲
袖口
袖口 の“サイレン”を
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