

曲を作ってみたい
ただそう言っただけだった
仕事を辞めるとも
全部捨てるとも言ってない
ただやってみたいって言っただけ
それなのに笑われた
三十手前、今日までずっと
普通に生きてきた
仕事に行って働いて
金を稼いで家に帰る
明日も仕事に行く
生活も続いていく
何ひとつ投げ出してない
ただその横にひとつくらい
夢中になれるものを置いてみたかった
それだけなのにこの歳で
何やってんのって
なぜだよ 何かを始めるのに
年齢まで聞かれるのか
曲を作りたいって言っただけだ
夢だけで一生飯を食っていく
なんて一言も言ってない
普通に働いて 普通に暮らして
その中で自分の人生を
楽しもうとしただけだ
俺が中途半端って言いたいのか
全部捨ててまで
この趣味に全振りできるほど
正直自信はない
だけどそれの何が悪い
全振りしてないからって
本気じゃないわけじゃない
時間を忘れて気づけば夜が明けて
何度も直して 何度も聴いて
俺はちゃんと本気で向き合ってる
三十手前でこんなにワクワクしてる
それだけでもう 俺は幸せだよ
音楽のことなんて何も知らなかった
歌も上手くない 楽器も弾けない
コードも知らない プロンプトだって
最初は何を書けばいいのか分からなかった
だからただ頭の中にあるものを
全部書いた 泣いたこと
怒ったこと 後悔したこと
愛したこと
誰にも言えなかったことまで
LINEで送ったら引かれるくらいの
長い文章で上手く書こうともせず
ただ殴り書きした
それを整理してもらって
言いたかったことを言葉にしてもらって
そして音に変えていく
AIで作った曲なんか誰が聴くんだよ
そう言われた
お前らAIにどれだけ助けられてきたんだよ
調べものして 文章を直して
仕事を早くして分からないことがあれば
平気で聞くくせに曲になった瞬間だけ
それは違うってなんでだよ
音楽だけはダメなのか
AIが書いた?
そう見えるなら それでもいい
でも俺が泣いた夜まで
AIが作ったわけじゃない
俺が本気になったことまで
AIの感情じゃない
好きになった人も失ったものも
全部俺が生きた
AIは俺の人生を生きてない
ただ上手く言えなかった俺の横で
言葉を並べてくれただけだ
AIが作った曲って言えばいい
別に隠すつもりもない
ただなそこに俺の気持ちは乗ってる
愛も乗ってる
不器用だから借りてるだけだ
俺ひとりじゃ形にできなかったものを
誰かに伝わる形まで
連れていってもらってる
道具が変わっただけで
俺が伝えたいものまで
偽物になるわけじゃない
挑戦できないやつが
挑戦してるやつを笑うなよ
なんて言い返してやりたい時もある
でもまあどうでもいい
俺には誰かの夢を笑うほど
暇じゃない
笑ってるやつに 構ってる時間もない
その間にも次の言葉が浮かんでる
次の音が鳴ってる
時間を忘れて夢中になってる
この歳でまだこんな気持ちに
なれるんだって少し驚いてる
昨日までただの出来事だった
今日までただの思い出だった
それが今音になってる
全部捨ててない
だから何だ仕事もする
生活も守る
それでも本気でやる
全部を賭けなきゃ
本気と呼べないなら
そんな本気は誰が決めたんだ
俺は俺のやり方でいい
バラードでも ロックでも
ラップでも 英語でも
形なんて何だっていい
俺が生きてきたものを
あらゆる形で
あらゆる音で残していく
誰かが聴かなくてもいい
売れなくてもいい
何者にもなれなくてもいい
イヤホンから自分の人生が流れた時
俺はちゃんと嬉しかった
この歳またワクワクしてる
それを笑うなら好きに笑え
俺にはもう構ってる時間がない
この瞬間も人生を音に変えていく
明日も普通に仕事に行く
帰ったらまた
長すぎるプロンプトを書く
そしてまた人生を音に変えていく
- 作詞者
3rd CENTURY
- 作曲者
3rd CENTURY
- プロデューサー
3rd CENTURY
- ギター
3rd CENTURY

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人生を音に変えていく
3rd CENTURY



