

窓際の席 午後の残り
カップの縁に触れたまま
言葉にならない何かが
湯気みたいに揺れている
交差点 流れていく人
信号みたいに切り替わる表情
同じ速さで歩けたら
少しは分かるのかな
スプーンが触れる小さな音
それだけで今がわかる
考えすぎた感情は
まだ名前を持てないまま
似たような今日を並べて
違いだけを探してる
ほんとは何処にもないのに
見つけたふりをしてる
名前のない感情を
音楽だけが知っている
跳ねるピアノに合わせて
心が少しほどける
言葉にしないままで
分かる気がしている
この瞬間だけなら
ちゃんと生きていける
ガラス越しの世界は
少しだけ軽く見える
笑ってる誰かの横顔に
理由なんていらないみたいだ
冷めかけた珈琲の
曖昧な温度みたいに
決めきれない気持ちだけ
ここに残っている
選ばなかった未来ほど
やさしく見えてしまう
どれも間違いじゃないと
言い聞かせてるだけ
名前のない感情を
音楽だけが知っている
リズムの隙間にだけ
本音が落ちていく
拾い上げなくてもいい
消えないでいるなら
誰にも触れられずに
ここで鳴っていればいい
グラスの氷が溶ける
時間だけが正確で
僕だけ少し遅れて
それでもいいと思えた
名前のない感情は
まだここにあるけど
音に混ざるたびに
輪郭を失っていく
それでも構わないと
初めて思えたんだ
分からないままでも
ちゃんと息をしてる
- Lyricist
kei
- Composer
kei
- Producer
kei
- Other Instruments
kei

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