Lyric

冷ややかな緑のなかで、

孤独な銀の狼

彼は群れのリーダーだった

ある日戦いで牙を失った

群れを守るため闘った

牙を無くしたら

白い羊になっていた

戦えない彼は一人群れを去った

彼は満月の度泣いていた

孤独で悲痛な叫びを

その声を聞く彼女も

一人泣いていた

群れの女神

牙を無くしたら狼ではない

狼達に羊と馬鹿にされた

カリスマの銀の狼

一人で生き抜く為に

彼はプライドを捨てた

羊として生きた

神はそんな彼を深く愛した

彼を孤高の狼に戻す為に知恵を授けた

彼を彼自身が愛する為に

彼の弱さを教えた

彼さえも一人では生きて行けない事を

彼も同じ孤独を知っている神を愛した

愛された神は彼を深く愛し、

彼を人間に転生する事を約束した

孤独な銀の狼は一人ではなくなった

神と共に生きた。そんな銀の狼の伝説

彼は狼なのにもう肉を食えない

もう狼には戻れない

羊として生きる彼を

狼達は馬鹿にした

だが、狼達にも飢えが来た

狩りをする獲物がいない

次々と息絶えた

そんな中、羊の彼は生き延びれた

銀の狼は悟った

生きるうえには戦いの牙など

必要が無いのだと

守るためには戦いの牙など

必要が無いのだと

生き延びた彼を他の狼達は

褒め讃えた

そしてまた彼は群れのリーダー

になった

神に愛された銀の狼の物語