Lyric

一輪の花言葉のように

束ねるありったけ

底知れない意識深く

我に返るまいと潜る理由

骨を拾う　言葉にする

呼吸が押し上げ歌になる

流れ込みそうな水圧

振り切り届けにゆく

空気の冷たさに怯えるな

肺が満たされるなら充分だ

連なり解けた思いの丈を

掴み損ねた第一声を

名前も顔も知らない誰かも

諦めきれない固有名詞も

興味　関心　趣味　嗜好

願わくばもっと深いとこ

好きだけじゃ歌えなくっても

取り返しつかない歌をうたう

一輪の花言葉のように

束ねるありったけ

潜るたび　意気地なし　再認識

他所の全否定　追体験

コンテンツ過多　どう落とし前つけんだ

今更つくって何になるんだ

木の葉は森に　怒りは行間に　復讐心は歌声に

何度呑み込んだ　もう沢山だ

狙う　当たり障りど真ん中

心臓のように柔い本音を

逃し続けた第一声を

逆流重ね燻る喉元

溜め息ですら痛むんだよ

放り出したつくりごと

日の目を見ないまま累々と

名前も顔も知らない誰かも

諦めきれない固有名詞も

興味　関心　趣味　嗜好

それよりもずっと奥底を

一人じゃ弔いきれずとも

僕らの声が刻みつける

いつか見た誇り高き歌うたい

死ぬまで演じきれ

一輪の花言葉のように

束ねるありったけ