

鏡に映る顔は昨日と変わらない
世界は速度上げて過ぎてゆく
誰もがゴールへ地図広げ走る
私の居場所だけ時間の外
幼い日の誓いは錆びついた鎖
光を目指す意味を見失った
手のひらから零れた努力の破片
責める声も聞こえない無音だけ
ここは人生の最終ターミナル
夢降りた私が膝を抱く場所
ルールの冷たさに魂売った
終点のレクイエム届かなくていい
この重い虚無だけが確かにある
ニュースは誰かの成功と断罪
透明な壁が呼吸詰まらせる
正しさの型に合わない歪さ
欠陥品だと宣告された私
優しさはすぐ消える泡の幻
期待するより諦める方が楽
信じることの痛みを知った日から
外の世界は遠い背景になった
ここは人生の最終ターミナル
夢降りた私が膝を抱く場所
ルールの冷たさに魂売った
終点のレクイエム届かなくていい
この重い虚無だけが確かにある
戦う気力はないそれでいいと
孤独を恥じることもやめた
同じように立ち尽くすあなたが
絶望の傍で息を繋いで
ここは人生の最終ターミナル
夢の残骸拾い歩かなくていい
認められなくても痛みは本物
終点のレクイエム歌い終わらない
生きてるその事実が唯一の答え
- 作詞者
らるみん
- 作曲者
らるみん
- プロデューサー
らるみん
- ボーカル
らるみん

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終点のレクイエム
らるみん
タイトル:終点のレクイエム
自己否定と静かな絶望、そして微かな生の肯定。
この曲は、社会の速度についていけず、理想の「ゴール」にたどり着く道を失った人々の心象風景を描き出しています。タイトルの「終点のレクイエム」が示すように、ここは希望の終着駅であり、夢が降りた後の「人生の最終ターミナル」。冷たいルールと、他者の成功や正しさが作る透明な壁の中で、自らを「欠陥品」だと宣告された魂の叫びが響きます。
楽曲の世界観
歌詞が描くもの: 幼い日の誓いが錆びつき、努力が報われず手のひらから零れ落ちた「重い虚無」。「戦う気力はない、それでいい」と、孤独と絶望を静かに受け入れる姿が、聴く者の胸を打ちます。
メッセージ: しかし、この曲は単なる絶望で終わりません。終盤の「認められなくても痛みは本物」「生きてるその事実が唯一の答え」というフレーズは、立ち尽くす自分を否定せず、ただ「息を繋いでいる」ことそのものに、微かながらも確かな価値を見出します。
全てを諦めた場所で、初めて見つかる「生」の肯定。 誰にも届かなくていいと歌い始めたレクイエムは、孤独の傍で同じように立ち尽くす「あなた」への静かな共感へと変わります。
全てに疲れてしまったあなたへ。 この曲は、あなたの「居場所」が時間の外にあっても良いと優しく語りかけます。
アーティスト情報
らるみん
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