歌詞

しずくひとつが　時を編む

古（いにしえ）からの　手と水が紡ぐ

神（かみ）を宿す　白き米

命を醸（かも）す　神聖の息

手を合わせて　始まる朝

祈りのような　静けさが舞う

目に見えぬものと　向き合いながら

夢を注ぐ　この蔵（くら）の中

Organic dreams　この手で創（つく）る

未来と今を　つなぐ酒

一滴（いってき）に宿る　願いと詩（うた）

革新（あたらし）き道へ　伝統（ふるき）を抱いて

理（ことわり）を知る　泡のリズム

温度（おんど）に応（こた）え　変わる香り

科学（サイエンス）にも　詩（うた）がある

数式越えて　直感（インスピレーション）

蔵（くら）の奥で　夜を超えて

もろみ語る　静かな声

感覚と論理が溶けあえば

一番星が　灯るように

Organic dreams　心で描く

舌の上（うえ）に残る　余韻（よいん）の舞

美を探す旅は　終わらない

五感の奥で　響く真理

薪（まき）のように　日々を積んで

人（ひと）を磨く　修行の道

迷いもまた　旨みとなり

自らを知る　醸しの刻

米（こめ）が実る　その裏には

百の汗と　千の記録

夢だけでは　酒はできぬ

収支の帳（ちょう）も　人生の詩（うた）

Organic dreams　現実（リアル）を抱き

ただの幻想（ゆめ）に　しないために

守るべきものと　変えるべきもの

そのあいだで　生きている

風の音　釜の音

祖（そ）の声が　今も響く

見えないものを　見るために

今日も米と向き合う