歌詞

白く残る傷

人影に攫われてく

道端のフォークシンガーみたいに強く

才穎に擬態したんだ乳母の一言で

メダルの鎖を踊り上げてみたかった

包帯の上から刺す薔薇の扇情に

癒されたいとは思わない

アレキサンドライトと交わした酒は

仕留めた鴨に問うたら

小首を傾げて

微笑み浮かべて

離れない意味と痛みと最初のキスを

揺らぎだす unobligation

瞬く間に賽を失って

これがいわゆる必然だなんて脅すから

まだ歌う利き手に軽傷

歪み果てた機械の濫觴

躓いた愛とか半透明で鯔背な若さを

欠けてるワイドな散文の谷間に沈めて

合点いかない板挟みのお姫様は

ドレスの灰からブレスレットを拾い上げた

甲斐甲斐しく掘り出して磨いたルビーを

月の光が蹴飛ばして

トカゲの眼を貫いてく

逃げ水も飲み干したら

両足揃えて

両手を塞いで

探照灯が迷うほど静かな千秋楽に

きっと君を招くよ

時が戻る

嘘みたいだね

重なる雨と乾きと銃声

嘘が終わったら

抱きしめてあげるから

分かち合えた痛みの蛹を

飼い慣らして

流れるエンドロール

最後の汽笛はまだ

過ぎるまいと legislation

悪魔の開いた口を縛って

永久にさよなら

手を振って回るから

眠りだす愛馬に合掌

あとは濁った水に流して

答えは見なくたって

いずれ分かるはず、なら

妬まないで unrespiration

君のいない地獄を讃頌

疑ってよ

雨と乾きは間に合うから

ドレスの合鍵が城門を開ける0:00に