

祭火を背に船と揺れる向日葵
自ずから鍵を捨てた暗渠指さした
狐に化ける
朝日が落ちる
吸えないことに気付いて
私を蹴る道化
ほつれた赤い糸
琵琶鳴らす歌
銅鑼は君が叩いてね
及ぶ波
欠けた貝殻だけ運んでる
虹は出ないよ
控柱に寄りかかったら
鷺の群れと衝突して墜ちた
涙を失う価値を教えてよ
不安と鈍さに窶されて
おどけたままの懐かしい匂いに
時を吊るしてしまおう
今すぐに
ただいま、追従
消え往くライト
過去に溶け込んでいく汗
街灯 鵜呑んだト書き
滑る夜露へとルーレットを回す
ここからずっと浮けてさ
君で目を醒ませたらいいのに
ネオンが見張る夢の僻地の路地裏
飛行機を見上げ
この雨で砂を流そうか
大蛇の湧く祠に似た入口
手を掛けた
笑みはメデューサの目が侵して
錆びが出たのは幾つめの身か
外す椅子に迷ってる
玄翁で殴って忘れさせてほしい
頭上めがけて稲穂で結われた笠
振り下ろす君は石像に血を分けて
瞳に刺さる氷柱を溶かす
この色彩はローゼン橋を渡った証みたい
見逃してくれた幻を数えて
しばらくは眠るから
一度だけ君は髪を撫でた
脳に刺さった万来の物差しを
抱き合う震える兎
聖なる火は何も残さず消えてゆく
カメラを揺らす馨しい憩いは
息を殺したままで祝い立てる
さよなら、太陽とサイクロン
永遠に吹かないね飆
笑窪を裂く朝露は
箒に跨るスナイパーのように
波間に浮かぶ魚影から私
錨を釣ってしまったの
街のパノラマ
途切れた背中
規則正しき愛の中
黄ばんで破けた手紙 読み上げる
文字化けもギャグも掻き分けて
一言残らず刻むように
伝えられたら返そう
この王冠を
ありがとう
太陽も最後は
夜を吹き飛ばして爆ぜるよね
君は囁く
姫のパンドラの箱を開ける童話を
見ててよ
老いはしないから
最愛の狼煙って思うから
グラスの縁で音を奏でる
君と交わす合言葉も
いつか忘れてしまうだろうな
- 作詞者
九角梨園
- 作曲者
九角梨園
- プロデューサー
九角梨園
- ギター
九角梨園

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九角梨園
feat. 弦巻マキ
アーティスト情報
九角梨園
feat. 弦巻マキ