その木は誰もに愛されてのジャケット写真

歌詞

その木は誰もに愛されて

松崎啓介

その木はずっとそこに立っていた

生まれては死ぬ世界を見ていた

小鳥が小枝に腰掛けた「あなたはいつからそこにいる?」

木は黙って影を堕とし 小鳥に安らぎを与えた

その木はずっとそこに立っていた

街が生まれ その中心になった

男が幹に身をもたげた「あなたはいつまでそこにいる?」

木はそよそよと風を呼び

男の心を癒した

ああ その木は誰もに愛されて

これからもそこにいるのだ

いつからそこにいるのか知らない彼らに

ひとときの休みを

その木はずっとそこに立っていた

戦争で荒れ 街は雨に打たれた

かえるが落ち葉に身を隠した「あなたはこれからどうなる?」

木はたくさん葉を落とし

かえるを敵から護った

ああ その木は誰もに愛されて

これからもそこにいるのか

疲れた心を引摺る彼らに

ひとときの休みを

その木はずっとそこに立っていた

やがて街から生き物は去った

その木は役目を終えたのだ

生まれては死ぬ世界で

ああ その木は誰もに愛されて

やがて誰にも愛されなくなった

その木がぽつりとつぶやいた

「ひとときの休みを」

(雲の切れ間に光が差して その木の根元を照らし出す

そこには新しい命

また、繰り返す)

  • 作詞

    松崎啓介

  • 作曲

    松崎啓介

その木は誰もに愛されてのジャケット写真

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    その木は誰もに愛されて

    松崎啓介

世界観を広げる松崎啓介の4thシングル。
ケルトを彷彿とさせる世界音楽をバンドサウンドに溶かし込んだ親しみやすさと同時に、歌詞とコーラスワークが混沌への接近を見せる。

アーティスト情報

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