長江の朱き流れ ~忠王の七万字~ (feat. 巍然)のジャケット写真

歌詞

長江の朱き流れ ~忠王の七万字~ (feat. 巍然)

しおの, 光闇居士

天の御旗(みはた)を掲げた日は

黄金(こがね)の夢が野を焦がした

広西の泥濘(でいねい)を蹴立てて進み

神の国(ユートピア)を創ると誓った

だが、玉座の影に忍び寄るは

己が欲望という名の修羅

血を分けし兄弟は刃を向け合い

白き都は、赤き血に染まった

ああ、長江の水は永遠に流れ

栄華の夢を押し流す

天蓋(てんがい)の星よ、教えてくれ

人の業(ごう)とは、かくも儚いものか

燃え落ちる城壁、砕けた理想

轟々たる時の奔流(うねり)のなかで

男たちは泥にまみれ、散っていった

押し寄せる黒衣の湘軍(しょうぐん)

包囲網は鉄の檻となりて

飢えと絶望が民を襲う

天王は幻の甘露(かんろ)に溺れ

もはや救いの手は届かない

それでも一人の男が立ち上がる

傷ついた翼を広げ、ただ一筋の忠義のために

ああ、長江の水は無情に流れ

散りゆく将星の涙を呑む

風に舞う散文、鉄の牢獄

彼が書き残した「七万字の真実」は

歴史の闇を貫く鋭い刃

轟々たる時の奔流のなかで

魂だけは、決して折れはしない

すべての夢が破れ去り

静寂が訪れた夜

ただ長江の波音だけが、遠く遠くへ語り継ぐ

かつて、この大地に命を燃やした

泥塗れの英雄たちがいたことを――

  • 作詞者

    しおの

  • 作曲者

    しおの

  • プロデューサー

    光闇居士

  • ボーカル

    巍然

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    長江の朱き流れ ~忠王の七万字~ (feat. 巍然)

    しおの, 光闇居士

――勝者(清)が封殺した鉄の箱が、いま開かれる。
神の国(ユートピア)の幻影と、泥塗れの血肉が織りなす、中国近代史最大の悲劇。

19世紀中葉、およそ二十年にわたり中華の大地を業火に包み込み、数千万の命を飲み込んだ「太平天国」。勝者である清王朝のプロパガンダによって「ただの反乱」として塗りつぶされてきたその歴史の裏には、敗者たちが血を吐きながら書き残した「剥き出しの真実」が眠っていた。

気鋭の歴史群像作家・光闇居士が、極秘裏に託された『天国志』と、忠王・李秀成が鉄の檻の中で遺した七万字の供述書を元に、綺麗事に彩られた神話のヴェールを容赦なく剥ぎ取る。

https://kakuyomu.jp/works/2912051607054401917

神の御旗の下に集った六人の義兄弟は、権力の魔力に狂い、身内同士で凄惨な殺戮劇(天京の変)を演じた。飢餓と爆音が支配する崩壊寸前の都で、理想の崩落を一人双肩に背負い、泥にまみれながらも散っていった男たち――忠王・李秀成と英王・陳玉成の孤独な魂の軌跡。

そして今、その壮絶な歴史の終止符が、長江の滔々たる水音と、哀切を帯びたテノールの歌声に乗せてひとつの叙事詩(バラード)となる。
『長江の朱き流れ ~忠王の七万字~』。

歴史の闇に葬られた英雄たちの業と執念が、轟々たる時の奔流のなかで、いま再び目を覚ます。

アーティスト情報

Twilight Master

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