Lyric

あきちゃんが住んでいたところに

今は忠雄さんが住んでいます

トシさんが呑んでたところでは

今日もゆいこちゃんが泣いています

馴染みの店は平らになって

誰かのための古塔が建った

凸凹道はもう無くなって

君の街にもほら追いついた

山ちゃんがよく食べていたのは

ビビンバの中の茶色いやつ

ゆうくんの歯についていたのは

海藻サラダのあの赤いやつ

勝気な彼は内気になって

呑気なやつはその気になった

あなたのことがふと気になって

昔の歌が聴きたくなった

夕焼けが赤をこぼして

染み込んでいく僕に遠い街に

諦めるのにも気が遠くなるので

ここに置き去りのままで

ひと眠り

みゆちゃんの得意なお絵かきは

ともくんの方が上手くできます

ともくんの得意なお絵かきは

ほらごらん僕らにもできます

きれいなまるがかきたいなって

おもしろいこといいたいなって

ばれないうそをつきたいなって

たしかにぼくががいたはずだった

夜が変わるがわる今は暗い

僕らは変わらない

朝焼けが白をとばして

黙っている僕に遠い街に

諦めるのにも気が遠くなるので

ここに置き去りのままで

今もいつも

眠りたい