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急き立てるようにエレクトロに響くリフレインがスリリングに胸に迫り、冷徹な現実を照らす光が少しダークな影をフランクにリアルに映し出す、アップテンポなポップM-1「TV man」(テレビマン)、シンセのリフと4つ打ちのリズムが、無機質に緊張感をもって問いかけ、気持ちを揺るがすポップM-2 「てくにしゃん?」、ぼんやり見える希望の光へ彷徨しながら向かっていくひとりの男の心の機微が垣間見えるリリックを、レイドバックした少しのユルさが心地良いトラックにのせたミディアムテンポでファンキーなポップM-3「シモキタが似合う男になりたい」、現実のやるせなさと仄見える念願とを、乾いて冷ややかで突き放すようなギターとシンセのリフで刻みとるローキーなポップで、先行シングルのM-4「作家志望」。
時の移ろいを感じるときにふと追憶する不安や後悔、厭世や苦悩の不甲斐ない気持ちの一方、今を生きる自分が胸に抱くささやかな愉しみ、欲求や達成感が、ひとまとめに綯い交ぜとなり、それでも過去と現在そして将来へと歩んでいかねばならない人の切なさややりきれなさを、シンプルなサウンドで描く、ポップバラッドM-7「そりゃそうだよな」、「吾輩は犬である」とは言わないまでも、客観的に見つめてくれる存在や分かり合うための対話の重要性を示唆するリリックが、ほのぼのとしたぬくもりと少しの皮肉を感じさせるスムーズでソフトなポップM-8「犬小屋にて」、とんがったものをとんがったまま受け入れる素直さと、意気がって心の内をさらけ出したくない気持ちとの間で揺れ動く葛藤を朗らかなビートポップで歌ったリード曲、M-9「トンガリ娘」(トンガリコ)。
思い悩んだり心残りに思ったりすることはあるだろうが、あまりくよくよしても何も始まらないと感じさせるような、解放感と疾走感を与えるハードなパワーポップM-10「トマティーナ革命」、気落ちしたり焦燥に駆られる感情を、希望と行動とでリセットして凌駕しようとする決意がしっかり伝わる、シャッフルするギターも楽しいポップM-11「レイトショー」、対決の予兆をも抱かせる緊迫感のあるリリックに、ソウルフルで少しファンクでソフィスティなテイストの、シンプルでストレートなバンドサウンドをフィーチュアしたポップM-12「ハイ・ヒール」。
明るくノリノリに心躍らせるサウンドと、ドキドキとして胸掻き立てられる衝動とワクワクとした決断の連続のリリックが、聴く者にスッと同化して、絶対(2人で)飲みに行きたいと思わせる男女デュエットポップM-13「2人で飲もうよ(Duet with 多鹿桃子)」(フタリデノモウヨ(デュエット・ウィズ・タシカモモコ))、フィルム映画でも見るようなリリックとウェットで深みがあり街の風が感じられるサウンドに心がギュッと掴まれる、瀟洒なミディアムポップバラッド、アルバムラストを飾るにふさわしいM-14「恋愛小説」など、全14曲。
今という時代を切り抜きながら、明日へ望みをつないでいく「秋元陽来」が、地に足をつけ自身を打ち出す、セルフタイトルニューアルバム「秋元陽来」!
Singer song-writer, York Akimoto York delivers J-pop tunes well describing every moment today, together with frankly kind, friendly honest, and sometimes cynical, lyrics standing close to, and striking a chord in the heart of, his listeners.
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