Lyric

よるのしじまにうかぶのは

うるさくひびくおと

ここはおばけもたちいらない

そこのふかくはてしないばしょ

やくそくもまもれず

みからでたさびにくわれ

のまれていく

なすすべもないまま

かべがまた

へだてる

誰かの声も 君の想いも

胸に響かなくなった

闇の世界への呼び掛けには

気付いていたのに

何時かの問いも 日々の憂いも

遂に消し去れなかった

滲む死海から色無き解を

抉り出すように

掻き泳ぐスイマー

あしたがきたらすこしずつ

ながれをよまなくちゃ

ただようだけじゃゆるされない

のうなしではだめなのでしょう？

ありふれたことばが

いまだにぼくをあせらす

がんばれと

ほんしんがこころに

しみこんで

いたいよ

誰かの声も 君の想いも

耳に届かなくなった

闇の世界への呼び掛けには

気付いていたのに

何時かの乞いも 日々の迷いも

遂に馬鹿らしくなった

賛辞の奥から術無き怪を

絞り出すように

こんな世界で(見えない)

それを欲したって(聞こえる)

あてなど無いのは(どうして)

気付いていた？

気付いていた！

誰かの声に 君の想いに

不意に触れたいと思った

余事の苦海から岐路無き戒を

続く耳鳴りを

掻き裂いたスイマー