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ラッパー・スポークンワーズアーティストのなのるなもないと、プロデューサー・トラックメイカー のYAMAANが共作アルバム『水月』を10月10日にリリースする。
なのるなもないは2002年頃から志人とのユニット「降神」として活動。日本語のヒップホップの 言語表現の枠を大きく拡張してきた。ソロでは「 melhentrips」「アカシャの唇」などの作品を 発表し、日常の中にある小宇宙を詩的な感覚ですくいあげて、ラップやスポークンワーズという形 で表現してきた。
YAMAANは降神や多彩なアーティストが在籍するクルーTemple ATSのメンバーとして活動を開 始。アンビエントやヒップホップ、ハウスなどを行き来しながら活動し、’20年に『幻想区域EP』 を発表。’21年にはアンビエントとメンフィスラップにインスパイアされたCHIYORIとの共作 「Mystic High」を発表した。
なのるなもないとYAMAANは2005年の”melhentrips” 収録の“shermanship” をはじめとして多 くの楽曲を生み出してきたが、今回が初の共作アルバムとなる。タイトルの「水月」から想起され るように、しなやかで静的なムードも漂うトラックの上で、なのるなもないの小宇宙が展開する 作品となった。
瑞々しいニューエイジアンビエント的なサウンドと真夏の白昼夢のようなリリックでアルバムの幕 をあける『空よりも青く』や、躍動的なビートの上で生命や時間についての考察、死生観をも感じ させる詩が力強く歌われる『Beacon』。ディープハウスに官能的なリリックとスクラッチが心地 よく刻まれる『優しくして』、不条理で暴力的な社会に対するリリックをトラップサウンドの上 で綴った『Criminal Spirituals』など、なのるなもないとYAMAANの様々な側面が表現された8 曲入りのアルバムとなっている。
アルバム中の2曲にはTemple ATSのメンバーでもあり、数々のDJバトルでも実績を残してきた DJ SHUNがスクラッチで参加。楽曲の世界観に呼応した音楽的でスキルフルなスクラッチを演奏 してくれている。
アルバムのオリジナルアートワークは尾道在住の画家、白水麻耶子。深い緑の森や水辺のような不 思議な心地良さを持った絵画が「水月」の世界観を押し広げている。
そしてオリジナルアートワークをもとにデザイナーTakara Ohashiがディレクションを担当。今回 モノとしてリリースする面白さを大切にしたいという意向を汲み、箱庭型に組み立てが出来るジャ ケットを監修してくれた。
本作は自主レーベル「studio melhentrips」からの記念すべき第一作。フィジカルはCD、デジタ ルはBandcamp、ストリーミングにて発表となる。
nanorunamonai Rapper, Spoken words artist. The voice is deep and has several colors. Sometimes it is close enough to speak at my ear and it is far enough to go somewhere. Everyone feels, but I can not make it to words .... The poetry that languageizes such feelings flows rhythically to the melody. It becomes meaningful, it becomes an image, it becomes music, and it fly anywhere beyond the fence.
YAMAAN 降神や多彩なアーティストが在籍するクルーTemple ATSのメンバーとして活動を開始。アンビエント的な感覚を機軸にハウスやヒップホップなどを行き来しながら音楽や映像作品を制作してきた。 近年は’20年に道程RECORDSから『幻想区域EP』を発表。’21年にはアンビエントとメンフィスラップにインスパイアされたCHIYORIとの共作「Mystic High」、’23年にはなのるなもないとの共作「水月」をリリース。
studio melhentrips