Lyric

真っ赤な三日月 凍える兎

霞んで消えゆくこの身の灯

崩れて落ちるは因果の積み木

白黒二色のブリキの案山子

不幸を憂いて笑うはサーカス

ちんどん騒ぎの物の怪の怪

せせら笑う人喰い花のワルツ 涎垂らし我の手を取り踊る

影が唄う悲しげな童歌 涙流し伝う頬赤く染まる

この身をひじ曲げてリズムを無視して踊りだす

マーチを織り成す片輪の兵隊 火炙り死刑の一つ目大将

タクトを振るった欲深キリスト 助けて叫べど虚しく響く

広がる朝焼け 壊れる群青

溢れて消えぬは嫉妬の祟り火

聳えて立つのは憤怒の柱

血と血で争う聖者の祈り

幸福願いて泣くのは宗教

三日月昇りてその時を待つ

この身をひじ曲げてリズムを無視して踊りだす

操り生糸が絡んだ人間 全てを見ぬふり透明人間

タクトを振るった欲深人間 私が神だと愚かに叫ぶ

夜明けを呑み込む この手で切り裂く

欲と踊りながら 欲に踊らされながら