終わりにしたくないを終わりにする為
「今度海にでも見に行いこうか」
おかえりの声が聞こえない代わり
押し寄せる波からさよならを貰う
君は目の前にいるのにもう居ない
寂しいけど咲いた花はいつか散る
"好き"が伝わる君の笑い声は
とうの昔の遠くのお話
抱えるパズルは小刻みにちぎれ
感情のない言葉が白紙を広げる
吐く息が形のない影を掴む
海を眺める後ろ姿すら夢みたい
これは梅雨に書いた日記のつづき
冬には冷める涙を綴り
海が見れたらそれだけで良かった
全てを流してくれる気がしたから
乾いた風に靡く君の前髪が
かたわれ時の水平線と馴染む
恋はこんなに苦しいか
これは本当に最後のdiary
赤く染まる頬を照らす花火や
泡沫の夜に浮かぶ浴衣姿が
暗闇の中で光るから美しい
忘れろ眩しいワンシーン
秋晴れいわし雲は雨降りの前触れ
木の葉舞う木枯らしで身体を縮こめて
ほろ酔い気分3度目の秋は
心が曇るワンシーンの涙
雲隠れ徐々に視界はぼやけて
ふと忘れた物語お別れ
最後九十九里の海で光る笑みが
頭の片隅で永遠の絵になる
再会は冷たくそれは最終回
帰り道何度も通過したはずなのに
都会の細い路地を何周も走る
3度目の正直でハザードが光る
君と会話できる時間が伸びたのではなく
サヨナラの寿命が少し伸びただけだ
過去にしがみつくのは曲だけで十分さ
風を肌に感じ思い出す秋冷歌
乾いた風に靡く君の前髪が
かたわれ時の水平線と馴染む
恋はこんなに苦しいか
これは本当に最後のdiary
赤く染まる頬を照らす花火や
泡沫の夜に浮かぶ浴衣姿が
暗闇の中で光るから美しい
忘れろ眩しいワンシーン
曖昧な運命に見切りをつけるため
覚悟を決めてその時を迎えたんだ
淡い思い出を波がさらっていく
目に染みる潮風が涙と混ざる
最後の助手席に座るショートカット
の君が本当に最高でした
いつか物語は切なさを残して
陽炎みたく空間に留まるなら
出逢いが別れを呼ぶなんて
言葉はいらない虚ろな瞳に
落とした肩慰める埼京線
笑顔で手を振る最後のまたね
これは幻想?
または蜃気楼?
違う終わりが来たを受け入れよう
鮮やかにくすむ背中涙で滲む
閉まるドアの音で永遠が途切れる
乾いた風に靡く前髪
水平線と馴染む
恋はこんなに苦しい
最後のdiary
赤く染まる頬に
泡沫花火
恋はこんなに苦しい
最後のdiary
- Lyricist
Yoel Signal
- Composer
Yoel Signal
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Last Diary
Yoel Signal
Artist Profile
Yoel Signal
千葉県市川市南行育ちのMC 神奈川を中心に活動しているラッパー。 暖かい色と暗い色を 不器用に使い分ける。 現実と理想の狭間を 行ったり来たりする旅人。 真っ白な肩書きを埋める為 牛歩のごとく進んでいる。 作品の見頃はもう少し時間を経てから。 岩陰からタイミングを見計らう繊細な凡人。 「言葉一つ一つが何を意味するのか」を問い続けることに美学を感じ ラップとメロディーを重ね合わせ融合した新たなジャンルを手がける。
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