Lyric

ある朝彼女は旅に出た

自分の心を捜す旅に出た

人形のような自分に足りないのは

きっと人の痛みがわかる心だと

一握りの お金と

わずかばかりの 希望を胸に

あるとも知れない あてのない旅

今よりも前に進んでいった

どこへ向かっているのかわからない

雨露を凌ぎ ただ寒さに耐え

砂漠に水が 染み渡るような

ほんの微かな 希望だけ

ひと掬いの 水が ほんの一時でも

渇きを 癒すのなら

やがてそこに花を咲かせるだろう

未来という名前の花を

旅のあても 終わりも見えない

彼女は心を捜して そこに見つけた

人形と 言われて 捜した心は

捜そうとした時に そこに芽生えた

渇望が希望を生んで

見えざる高みを与えた

咲いた花は種を残し受け継がれて

やがて過去になって歴史になり

今へと繋がってゆく

今へと繋がってゆく