Lyric

窓を叩く大きな雨粒が

街を洗い流した

夜の帳が秘し隠すことはないと

全てを包んでゆく

深く息を吸い込めるのは

空が焼ける前の眠る街の片隅だけ

嘘ばかりの世界に疲れても

立ち尽くしても時は待たず

秘めることの美しさを知って

あなたの静かな笑顔の奥に

見えなかったものが少しだけ見えた

曇らせている救いようのない

日々さえも手放せなかった

もう気づいていたのでしょう

泡のように消える

甘えた迷夢だったこと

胸に迫る言葉もその嘘も

全てを黙って受け取った

真実がいつも正しいなんて

誰にも決められないこと

嘘を嫌っても嘘に救われてた

夜だけを愛し　朝に怯えて

目を閉じて逃げていた日々は

泥だらけの闇に沈んでいた

光も届かない程に

手を伸ばして掴んだこの糸が

あの日々を泡にして消した

色づき始めた空を見上げて

深く息ができた時に

流した涙が教えていた

見えなかったものが少しだけ見えた