

終電を逃した駅前で、
コンビニの袋をぶら下げながら笑っていた。
海まで歩こうなんて言い出したのは、
たぶん帰りたくなかったからだと思う。
湿った夜風に混ざる潮の匂いが、
夏の終わりだけ少し早く知らせてくる。
くだらない話ばかりしていたのに、
あの時間だけは妙に本物だった。
何かが変わる気がしていたけど、
何も言えないまま朝が近づいていく。
海風がまだ残ってる。
あの日歩いた堤防の匂いみたいに、
もう戻れない時間だと知りながら、
今でもふいに思い出してしまう。
遠くで誰かの花火が消えるたび、
終わりが少しずつ形になっていった。
何も始まっていなかったはずなのに、
あの夏だけが胸に残っている。
自転車を押しながら話していた未来は、
思っていたよりずっと曖昧だった。
「また来年も来れたらいいな」なんて、
冗談みたいに言っていたけど。
朝焼け前の静かな海沿いで、
波の音だけが会話の隙間を埋めていた。
何を好きだったのかより先に、
一緒にいた時間を覚えている。
夏が終わることより怖かったのは、
このまま離れてしまうことだった。
海風がまだ残ってる。
君が髪を押さえて笑った横顔も、
言えなかった言葉の続きを全部、
潮騒だけが覚えている気がした。
コンビニの白い灯りの下で、
少しだけ立ち止まっていた時間が、
今になってやっとわかるくらい、
静かに大事だった。
朝が来れば戻れると思っていた。
でも、本当に戻りたかったのは、
あの夜の空気そのものだった。
海風がまだ残ってる。
季節が変わったあとも消えないまま、
遠回りした帰り道の景色まで、
今でも胸の奥を流れている。
海風がまだ残ってる。
もう同じ夏には戻れないとしても、
あの日見ていた朝焼けだけは、
これから先も忘れたくない。
始発前の静かな道路を、
潮の匂いだけが通り過ぎていった。
- Lyricist
YxY
- Composer
YxY
- Producer
YxY
- Vocals
YxY

Listen to The Sea Breeze Still Lingers by YxY
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- ⚫︎
The Sea Breeze Still Lingers
YxY
- 2
We Couldn't Go Home Even After the Fireworks Ended
YxY
- 3
All I Remember Is the Convenience Store Light
YxY
- 4
We Can Never Go Back to That Summer
YxY



