君と僕 ふたりきり待ち合わせ
六時間目が終わったら喫茶店に行くって
二丁目のヤマネさん家の白猫は
期待で高鳴る僕のこと見下ろして
「何をそんなにドキドキと
しているのよ」とあざけてる
細めた目は きっとそういう意味さ
でもそんなの仕方ないじゃないか
学校じゃあ秘密にしてるから
あの場所は僕らしか知らないし
お互い冷やかされたくはない
だって今日は君との初デート
嬉しさと幸せいっぱいの
ソーダ水をお揃いのストローで
吸い込んで笑い合う初デート
誰にも邪魔されないように
あの電柱で待ち合わせするんだ
震えるよ 繋ぎたい君との手
うるさいよ 忙しない胸のノック
僕と君しかいないから
ふいに意識をしてしまう
だけどそれでいいんだよ 2人なら
でも僕は変に見えてないか
気になっちゃうんだ君の想いが
付き合ってそんなに経ってないし
お互い幻滅されたくない
だって今日は君との初デート
コーヒーをカッコつけて頼んで
苦さに驚いて泣きそうに
なりながら笑い合う初デート
誰にも邪魔されないから
心ゆくまで君と楽しんでたい
- Lyricist
Enomoto Kohsuke
- Composer
Watase Shinya
Listen to telephone pole by San Han KikanZ
Streaming / Download
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架空の高校生バンドSan Han KikanZが送る、鮮烈の1stアルバム。あのバンドを追い続けている騒やかな演奏と、榎本によるややセンチメンタル過剰な詞世界がウーファーいっぱいに広がり、ギター2本とベース、ドラムがメチャクチャに絡みつく。定番のロックナンバーであり、漠然とした少年の不安を表した「17才」や、超スピードで喉元を通り過ぎる「列車」のような曲が目立つが、その一方で「杪夏」や「電柱」などのセンチメンタルな面も持ち合わせている。
Artist Profile
San Han KikanZ
嘘から出た真を体現した、ネットの虚空から強烈な存在感を放つ新人気鋭の高校生バンド。全員、私立彁楽高校に通う学生で、みんな部活動の一環で結成したそうだ。顔ぶれは、重音テト、渡瀬慎也、榎本康介、仁川巌の四人。彼らの鳴らす音には、どこか90年代後半の鋭角で殺伐とした感じを彷彿とさせる。それもそのはず、彼らは福岡市博多区のあのバンドを追い続けているのだ。それでありながら、渡瀬の創る曲と榎本の描く世界は憧れとはまた違う唯一無二さを感じさせる。今後の発展に期待したい、未来を担うロックバンドである。
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