Lyric

カバンの奥で眠ってたレシートに

そっと触れたとき

胸の中をふわっと包む　あの週末

息がふわりほどけて

にじんだ景色が戻ってくる

特別な靴で歩くたび

少しだけ　背が伸びた気がして

ショーウィンドウに映る私たちが

やわらかい光の中で揺れてた

レシートひとつで　小さな世界が戻ってくる

声の弾みや風のやわらかさまで

ふたりの笑い声みたいに

胸の中でそっとひらいて

小さな紙きれなのに

今も私を連れていく

アクセを合わせて　鏡の前で

なかなか決められなくて　笑った

午後の光がゆっくり差し込んで

ふたりの影を少しだけ　伸ばした

かかとで音をそっと散らして

背伸びした気持ちが混ざる道

なんでもない景色なのに

未来が近く見えたんだ

レシートひとつで　小さな世界が戻ってくる

甘いドリンクの香りや　影の色まで

ふたりの笑い声みたいに

胸の中でそっと広がって

あの週末の気配が

今もどこかで続いてる

レシートひとつで　小さな世界が戻ってくる

ふわっと色づいては　すぐに溶けていくような

あの週末の気配だけが

胸の中に残ってた