Lyric

すずかけの木

街を彩る緑は　どこまでも

柔らかな風をはらんで揺れるよ

青空の向こう　大きく弧を描く　白い雲

流れる軌跡

すずかけの木

ここから見える道は　どこまでも

次の街を通り抜けて続くよう

あの空を行こう　見たことのない日を　呼びに行こう

虹を見下ろし

水を湛え　光を受け　土に巡らせ　日々繰り返してる

ガラス越しに　作られた景色でも　輝くのは命

夏の始まる音が聞こえてる

すずかけの木

木漏れ日のモザイクを　纏う肌

柔らかな影を透かして揺れるよ

幻のように　香る遠い海の　さざなみ

手のひらで受け

同じ星の　同じ空の　広がりが　いつでも待っているから

例えそこに　見えなくても　触れている

梢揺らし　声を合わせて

回りまわる　それぞれの　思いの嵐に吹き飛ばされぬよう

通り過ぎた　大切な　約束を　左耳に留めて

夏の過ぎてく音が聞こえてる