Lyric

正しさに意味を見出した僕たちは

行くあてもなく彷徨った遭難者

形無い日々の亡骸を抱いたまま

彼方の灯に手を振った

行方知れずの生活は今も

潮風に錆びて軋んでいる

波に揺られて漂う言葉が

舵を取れと急かす

夜を隔てる波音が今も

座礁した日々を隠していく

月の光の道をはみ出して

救いを探している

メーデー、泣かないでくれ

波が攫う前に

どうか祈っていてくれ　このまま

面影のモールス　名も無き声

答えはないまま

正しさに意味を見出した僕たちは

行くあてもなく彷徨った遭難者

ただ過ぎる日々の亡霊に会うような

星が降る夜の奥に消えるだけ

さよならとは言わないさ

何処かの航海で

朝の陽射しが照らす道標

キラキラと揺れる漣

ただ綺麗だと思うだけなのに

何処にも行けないまま

正しく在りたい

正しくなれない

宝の地図などありはしない

とうに失ってたのかな

何処にもいない影絵みたいだ

三日月が遠くなる

落ちていく

メーデー、正しかったのかな

波が攫っていく

「どうか、赦して」だなんてさ言わないで

孤独を突き刺す名も無き声

救いの先には

正しさも意味もいつかは消え去って

この海へ　一つの星へ還っていく

ただそれだけのことだった航海に

未だ消えぬ灯を見たんだ

正しさも間違いも見えぬような

果て無き道に意味が住まうなら

星が降る夜に亡霊と手をとって

笑う物語を人生と云うのだろう

正しさに意味を見出した僕たちは

行くあてもなく彷徨った遭難者

形無い日々もいつかは輝いて

「ここにいる」と導に変わっていく

さよならなんかじゃないだろう

灯の先で

ただいまにおかえりって言えるような

あなたのその日々に手を振った