Lyric

板書の下を荒らす

チョークの粉から

溢れる授業の記憶

知識とともに汚れてく

虹色に染まる

黒板消し

計算の概念も無いままに

りんごの絵で足し算を

覚えてきた

大人になるとともに

見えなくなる

計算式も幻に

変わってくんだな

チャイムの音とともに湧き出した

談笑の綻びから始まる

窓越しに響き渡る

グラウンドのピストルを

フォーミュラ

長い公式を当てはめて

解いた方程式で

求めた円周率で

フォーミュラ

解が一つの君の世界の

難題の先に待つ答えが

僕だといいな

校舎の壁に映り込む

独りよがり拗らす僕

円グラフの中を進んでく

パーセンテージと時の流れ

落ちた果実も自転する地球も

当たり前は当たり前じゃなかった

空虚も愛してよ

無駄だって愛せるよ

フォーミュラ

打開策であふれた日常が

難しすぎて壊されすぎて

フォーミュラ

問いが一つの君の世界も

答えが幾つあったって

いいじゃないか

このまま古代の予言に従って

歩かされるのはもう飽きたな

あることないことで

全て埋まる世の常も

今なら

変えられるだろ

フォーミュラ

見ずとも解ける計算も

大人になったと

言える証拠だろう

フォーミュラ

解が一つの君の世界も

紐解いてしまえば

無数の銀河で

フォーミュラ

また僕らいつか会えるかな

君が投げた問いをその時

届けるよ

いつかの教室で