

空が高くなった気がして
足元に影が伸びていく
セミの声が消えた夕暮れに
ふと あなたを思い出す
何気なく過ぎた日々ほど
今になって 胸を締めつける
季節の境目で 立ち止まるたび
名前を呼びたくなる
紫苑の咲く風に揺れて
届かない言葉がこぼれるけど
忘れたくない 忘れられない
あなたがくれた 優しさは
今もちゃんと ここにあるから
コートの裾を風が揺らす
街灯が やけにあたたかい
あの頃一緒に笑い見た
空は今日も 変わらないまま
「さよなら」はきっと出会いより
強く胸に残るものだね
それでも私は進んでいくよ
あなたの背中を思いながら
紫苑が咲く 道の途中で
心のページがめくれてゆく
失くしたものと 手の中のもの
共に大切に むねにだく
きっと明日は 少しあたたかい
もう会わなくても大丈夫
そう思えた日が来たのなら
あなたを想うこの気持ちは
ほんとうの愛に変わる
紫苑の花が 揺れるたびに
「ありがとう」だけ 風に預けた
遠くにいても 忘れないから
いつかまた 笑えるように
この季節を越えていくよ
- Lyricist
SANDS.inc
- Composer
SANDS.inc
- Producer
SANDS.inc
- Graphic Design
SANDS.inc
- Vocals
Tororo

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Tatarian aster
Tororo