

べタッと呼吸音が
鼓膜にへばりついた
そうして吸って吐いて吸って吐いてを
忘れてしまいそうだって気づいた
フラッと消えてくのか
さよならも言わないで
「どうして」なんて言ってらんないくらい
痛み出す傷口を焼いて塞いだんだ
夕闇を割いて
ひたすら走って
何かを誤魔化したかったんだ
遣る瀬ない怒りも吹き溢した慟哭も
この鼓動で全て掻き消してやる
揺らいで荒んで
朧げに彷徨ってる
僕に重みをくれないかな
枯らして叫んで
響かせた声でさえ闇夜に呑まれていく
有りの随に打たれていたい
今宵不幸の雨は激しさを増す
のらりくらりフラつき揺蕩っていたい
言葉を飲む
浮き足立つ
胸騒ぎ
君が去って一人きり何にも信じれないまま生きている
下を向いて自信とか勇気とかもなくて口を噤んでいる
エールだとか言わぬが華
期待させるだけ絶望となる
無責任に軽んじるなら
沈黙を貫き通すべきだろう
傷つけぬように
言葉を選んで選んで途方に暮れ
誤解なきように
返し縫いばっかで冷めてくトーク
傷つかぬように
傷つけるものばかりに怯えて
見つからぬように
雑踏の中這いずって蠢いて
「私はここです」
「私はここです」
そんなSOSを吐くとか蟲が良すぎんだろ
取り巻く人全て疑って
誰もちゃんと見ていないくせにさ
偉そうにぶう垂れる
歌って踊って
ただ身を任せてもね
君で空いた穴が埋まらない
詰まって詰まって
喉元の僅かな隙間で息をする
揺らいで荒んで
朧げに彷徨ってる
僕に重みをくれないかな
走って走って
息を切らしても鮮明に蘇る
君と二人汗かき過ごしたガレージ
こんなに静かで暗く寂れていたっけ
今は一人泥濘に浸かっていたい
言葉を飲む
浮き足立つ
胸騒ぎ
有りの随に打たれていたい
今宵不幸の雨は激しさを増す
のらりくらりフラつき揺蕩っていたい
身の置き場もないし
- Lyricist
ZEPONICA
- Composer
ZEPONICA
- Producer
ZEPONICA
- Vocals
ZEPONICA

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Hyperventilation
ZEPONICA
Artist Profile
ZEPONICA
作詞・作曲・編曲、時に自身でMVを手がけるなどし、独自の世界観を構築するクリエイター、ゼポナイカ。 疾走感のある、バンドテイストの爽やかな「きらめき」「かける言葉が見つからないのだよ」などの曲の数々は時に青春に寄り添い、時に青春を思い起こさせる。 一転、「百と九十九」「負傷兵」では生きる上での寂しさを浮き彫りにする。 様々な一面を見せてくれるアーティストであるが、どんな曲であろうとも、彼の作品にはポップの精神が根底に宿っている。
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