Lyric

君は生意気な奴だった

甲高い声が嫌いだった

古いギターを持っていたんだ

下手くそな歌で君は

世界を変えると言い放った

ずっとなんとなくこんな毎日が

ただ続いていく　そう思っていた

言えなかった言葉が胸に残っている

不思議なほど鮮明に

相変わらずの笑顔で

また僕を唆してくる

缶コーヒーを握りしめて

語っていた夢の続きを

まだまだ聞いていたかった

ただなんとなくからかっただけ

曖昧な笑顔は初めてで

何かが壊れる予感がしたんだ

不思議なほど簡単に

いつも大胆な君は見事に

僕の悪球を打ち返した

どこまでも青い空に向かって

その綺麗な顔に苛立って

背中を向けて走り出した

僕は臆病で　間抜けだ

言えなかった言葉が胸に残っている

不思議なほど鮮明に

単純な思考回路で

背中を押してくれたんだ

傷ついて　気付かされた光

気怠そうな風に吹かれて

新しい季節がやってくる

君の匂いをかき消して

二人の記憶を書き換えて