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●コンセプト: 2000年代初頭の音楽シーンへのオマージュとして誕生した本楽曲は、その時代を青春に生きた40 代と、その感性を継承する20代をターゲットに据える。都会の喧騒を切り裂くハイトーンボーカ ルは、平成の音楽界を席巻した小室哲哉氏の手法を彷彿とさせる。ピアザガールの声が聴く者の 心に刻まれるよう、絶妙なキー設定を施した。
BPM130の心地よいテンポ感は、街を歩く人々の足取りに寄り添い、懐かしさと新鮮さを絶妙に ブレンドした独創的なアレンジが ears of listeners を魅了する。
●楽曲の旅路:
天空から舞い降りる二人のエンジェル - ピアザガール。その幕開けはSEとともに、ヴァーチャル シンガー「Synthesizer V 」の MAI と京町セイカによる幻想的なコーラスが彩る。
Aya の可憐さと力強さを兼ね備えたボーカルテクニックに寄り添う、Yui のクリスタルのような 透明感ある歌声。この対照的な二つの voice が織りなす harmony は、楽曲に鮮やかな彩りを与 え、華麗な世界観を創出することに成功した。
●作詞の妙: 「ゆきんこ」の手による歌詞は、「ピアザ神戸」のテーマソングでありながら、普遍的な魅力を 放つガールポップとしての側面も持つ。「神戸」という直接的な言葉を避け、「海」や「マリーナ」 といった神戸を象徴するワードを巧みに散りばめた poetry は、聴く者の想像力を刺激する。 余談ではあるが、マネージャーである奥村氏から伺った、色々と悩んでいた時期に精神的な支えと なってくれたのがAya&Yuiだったとのエピソードをゆきんこへ伝えたことが、「ピアザガール= エンジェル」と設定するきっかけとなったようだ。
●音の魔法:
飽きさせない工夫を凝らした楽曲構成。頻繁な転調がもたらす subtle な変化、途切れることのな いビート感は、ストリートミュージックとしての機能も果たす。スラップベースの躍動的なフレー ズやビートルズの「オブラディ・オブラダ」ベースも引用し、楽曲に生命力を吹き込む。
●和音の旅:
G メジャースケールから始まり、サビ直前で A メジャースケールへと転調。サビ 2 周目の 「Aaug/D#」という響きは、まさに本楽曲の核心を成す和音(解釈は諸々あるが自分としてはこ れはまさに「ブラックアダーコード」であり、この響きに触発され一気にメロディが出来上がっ た!)で、さらなる転調を経て、 2コーラス後はF#メジャースケールにてスペイシーなキーボードサウンドによる間奏~ソロを 展開、ソロ後半部分でAメジャーに戻して落ちサビへ続く。
落ちサビを経て、大サビでは B♭ メジャースケールへシフト。ピアザガールの vocal range の 限界に挑戦することで生まれる緊張感が、聴く者の心を揺さぶる。 怒涛の大サビ後のアウトロでは自然な形で本来のGメジャースケールに帰着させ、地上に舞い降 りた「天使たち」が天空へ舞い上がる様のSEで幕を閉じる。