

『かじりついた林檎』
平日の正午 薄いカーテン
刺さる日差しに 透ける埃
汗だくで漕ぐ 自転車の群れ
窓から見下ろす 二階の部屋
「社会の歯車どもめ」と、
僕は安全地帯から嗤う。
あいつらとは違う。
……僕は、選ばれた人間だ。
生ぬるい空気。 手の中には、特売品の安い林檎。
自分は特別だと、思い込まなければ、
この息が詰まるような現実に、押し潰されてしまうから!
かじりついた林檎は、ひどく不味くて
見下ろしたはずの景色に、本当は置いていかれているんだ
鳴り響く蝉時雨が、僕の輪郭を嘲笑うように突き刺さる
プライドという名の四畳半で、僕は一人、腐っていくんだ
部屋から出ずに 世界を知って
批判するだけの ちっぽけな王様
優越感で 満たしたはずが
どうしてこんなに お腹が空くの
握りしめた 安い林檎
白くなるほど 力むのは!
見透かされたく、ないからだ……
僕の空っぽな正体がっ……!!
かじりついた林檎は、酷く不味くて
見下ろしたはずの景色に、本当は置いていかれているんだ
「間違っていたのは僕だ」と、認めることもできずに
プライドという名の四畳半で、今日も一人、泣いているんだ
見下しているんじゃない。
本当は、そこへ混ざれない自分が、悔しいだけだ!
汗だくで生きるあいつらが、本当は羨ましいだけなんだ!
かじりついた林檎は、ひどく不味くて
本当は誰より、僕が一番ちっぽけだった
「助けて」の四文字すら、傲慢な喉に引っかかって
プライドという名の四畳半で、今日も一人、腐っていくんだ
……神様になんて、なれるわけないよな。
- Lyricist
SkyLaboratory
- Composer
SkyLaboratory
- Producer
SkyLaboratory
- Other Instruments
SkyLaboratory

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Bitten Apple
SkyLaboratory
真昼の四畳半、肥大化した自意識が破裂する瞬間。
窓の外を行き交う「社会の歯車」たちを見下しながら、自分だけは選ばれた特別な人間なのだと言い聞かせる。そんな安全地帯からの傲慢な独白は、鼓膜を焦がすような蝉時雨とアコースティックギターの静寂の中で、あまりにも無防備に響き渡ります。
手にした特売品の安い林檎にかじりついた瞬間、甘い果汁の代わりに口の中に広がったのは、どうしようもない自分の虚無感でした。本当は誰よりも自分がちっぽけで、見下していたはずの世界から完全に置いていかれているという残酷な現実。
SkyLaboratoryが放つ本作は、息を呑むようなポエトリーリーディングから、感情が飽和して爆発する轟音のポストロックへと雪崩れ込む、静と動の暴力的なコントラストが圧倒的な1曲です。息が詰まるほどの焦燥、不器用に震える声、そして喉を掻きむしるような絶叫。「間違っていたのは僕だ」と認めることも、「助けて」の四文字を吐き出すこともできず、ただ黒いチョーカーのように首を絞めつける厄介なプライドの鎖。
本当はあの輪の中に混ざりたかった。汗だくで必死に生きる彼らが、本当は羨ましかった。
この曲は、誰もが一度は心の奥底に隠したことのある、そんな惨めで痛々しい嫉妬と孤独を容赦なく暴き出します。美しいほどに醜く、残酷なほどに純粋な感情の渦。
再生ボタンを押した瞬間から、あなたは決してこの少年の痛みを他人事として聴くことはできなくなります。イヤホンのボリュームを限界まで上げて、圧倒的な音の壁と血を吐くような彼の慟哭に、どうか最後まで打ちのめされてください。
Artist Profile
SkyLaboratory
"Painting the boundless sky with sound" SkyLaboratory is a solo project that blends intricate sound design with expansive melodies. True to its name, it unfolds experimental yet emotive soundscapes that capture the fleeting expressions of the sky. Its signature is a world brimming with a sense of floating, transporting listeners away from the clamor of daily life to some distant place.
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