Lyric

「ようこそ、歓迎いたしますわ。ここは私の城。

今宵も愚かなご馳走が、人里離れて迷い込む。

茶会のメインに選ばれた、あなたの林檎を寄越しなさい。」

ツタの絡む窓　漏れるオレンジ　扉を叩いた少年

甘いお菓子より　魅力的だわ

カボチャのパイをあげましょう

その椅子に掛けて　遠慮はいらないわ

メインに手をつけるまで私たちと遊びましょう？

舌鼓　夢も忘れて　腹に入るまで騒ぎましょう

間抜けな猫　歌う道化師

ここにはなんでも揃ってる

さぁ　踊りましょう！　朝も忘れて

ランタンのカブはスープにしちゃおう

優しい瞳 合って逸らした

閉ざしたドアに鍵をかけて　ねぇ

幾月、幾年　鳥籠の鳥　ひとり走る時計の針

続かない夜と慕う心に　彼の笑顔を見て気づいたの

手放したくはないわ　悪魔になろうとも

永遠の城なのに　夜を拒んでるのは私？

伝えた愛も　この数十年じゃ足りないの

狂い泣く私を嗤い　月はその足早める

“ 踊りましょう、朝も忘れて ”

ミルクの踊る紅茶に舞う

浅い息　優しい瞳　隠した瞼に

日が落ちる

あぁ　見つめてよ　あの夜のように

カボチャのパイを焼いてあげる

もう一度ドアを叩いて？

永遠の城に伏した呪い

もう夜が明ける