

朝の絵の具が 爪に残って
洗面台だけ 少し綺麗だ
昨日の僕らは 紙の裏側
透けないふりして 透けていた
青い言い訳 赤い沈黙
混ぜたら黒には ならなかった
君の機嫌の 角をなぞって
指紋のほうが 先に消えた
ねえ
優しさって 何色だった
忘れるほど 近くにいたな
笑ったあとで 部屋がざらつく
その粒まで 覚えている
さよならじゃない
でも戻れない
薄い膜だけ 光っている
僕らはたぶん
混ざれないまま
綺麗な傷を 増やしていた
色のない雨が 服にしみて
駅の広告が 嘘を照らした
ふつうの顔した 午後の途中で
心だけまだ 乾いてない
黄色い約束 灰のくしゃみ
変な温度で 残っている
君が置いてった 安いリップの
蓋の小さな 銀の月
ねえ
正しさって 何味だった
飲み込むほど 喉がにじんだ
怒ってないよ なんて言葉が
いちばん汚れて 見えたんだ
さよならじゃない
でも触れない
同じ窓でも 違って見える
僕らはたぶん
壊れたんじゃない
擦れて模様に なっただけだ
夜の蛍光灯
白すぎて怖い
君の名前だけ
少し浮いてる
消したいわけじゃない
持っていたくもない
ポケットの底で
粉になってる
ねえ
好きだったって 何色だった
今さらもう 塗り直せない
笑った声の 端っこだけが
まだ僕の中で 乾かない
さよならじゃない
でも戻れない
薄い膜だけ 光っている
僕らはたぶん
混ざれないまま
綺麗な傷を 増やしていた
こすれて
こぼれて
残って
ほどけて
名前の前で
色だけが鳴る
こすれて
こぼれて
残って
ほどけて
僕らの跡は
まだ消えない
- Lyricist
naiyo
- Composer
naiyo
- Producer
naiyo
- Vocals
naiyo

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