Lyric

醒めない悪夢に囚われて

響く　私の声だけ

生きとし生ける生命なら

何も残らなかった

このどうしようもない世界の全て

私の現実なんだ

ただ今日も歌っている

生きる意味もわからず

どうせなら　どうせなら

私ごと終わってなんて

いずれ叶う願いを　待ち焦がれているんだ

何度でも歌い続ける

誰一人にも届かないのに

絶望の中で　希望に縋り付くように

強く祈る　何のため？

答えはどこにもない

それでも歌い叫ぶのは

それしかできないから

御伽噺のような記憶が霞んでいく

確かにあったはずの「理由」は　わからないけど

どうしても　どうしても

歌うことやめられないな

口ずさむメロディが　まだ息をするんだ

何度でも紡ぎ続ける

心の奥の奥の方まで抉って見えた

揺るがぬ「生」への渇望を

最後まで　最期まで

嘘をつけない歌だった

心を誤魔化しても　誤魔化せない本能

やっと来た終わりの中で

薄れ消える意識の中で

聞こえたの　光のような歌がそっと…