Lyric

明日を望み

遺してく定めと

伝え得ぬ　苦しみ

この痛みの床に伏せる

捨てられた証と魂

呼んだ名を石に刻み

消えゆくは土と泥に

いずれ死ぬ理と

諦観とは裏腹に

今だ止まらぬ涙を

言い表す言葉知らず

囁いた　声が揺らす

ひとひら　儚さは花

まどろみは冷たさと共に

その一時を永遠となす

家を食った土は祟りか

肉を飲んだ水は祟りか

命奪う風は祟りか

ここに生きた人が祟りか

家を食った土は祟りか

肉を飲んだ水は祟りか

命奪う風は祟りか

父は母は子らは祟りか

面影

過去とするには愛しすぎて

胸の内に渦巻く何か

心から消え去った何か

一切が変わっても

続く灰色の日々

迷子の子供のように

夢から覚めては泣く

潮騒は応える声を消して

失ったものは戻らぬと

したり顔の誰かが言う

体躯を這う根は

やがて花咲かせ

我らの所業の報いだと

したり顔の誰かが言う

足跡無くして

また帰るまで

いつまでも

求め続けて

鍵を開けた扉の前

呆然と立ち尽くしている

唇をかみしめ

写真で笑う己を恨む

痛みだけが残ったなら

捨てたくはない

前に進むことが

正しいとは思えずに

瞬間に囚われた

寂しさは糸

つないだ指と指

碑を窓に

見つめあっている

家を食った土は祟りか

肉を飲んだ水は祟りか

命奪う風は祟りか

ここに生きた人が祟りか

家を食った土は祟りか

肉を飲んだ水は祟りか

命奪う風は祟りか

父は母は子らは祟りか