Lyric

君に捧ぐよ

僕の声

乾いた風が吹く

カラコロ音がする

僕は聴いたよ

君の歌

透明な白い陽が

笑うように射す歌

その一瞬で

包み込まれるように

知らないうちに

追いかけてるみたいに

こんな思いは

初めてだったから

抑え込むように

息を止めちゃったんだ

何十年もずっと

この景色を見てて

寂しいから植えた

花なのに

赤茶に錆びたこの身体は

たった一言を許さない

僕はここにいるよ

君に捧ぐよ

僕の歌

厚い雲が覆う

土砂降りの日の歌

そのひとつひとつが

僕を襲う

想うだけの歌なんて

掻き消されて

こんな思いは

もう沢山だなんて

言えたらどれくらい

救われるでしょう

風を受け揺れる花

大事な言葉の詰まった花

守っていたいよ

笑っていたいよ

何千年もずっと

昔からここで

息をしていた

はずなのに

雨風を受け軋むこの手は

たった5cmに届かない

「ねえ、」

「気付いて」

何十年もずっと

この景色に生きて

寂しいから植えた

花がある

汚れて曇ったガラスの瞳じゃ

たった一輪も映せない

僕はここにいるよ

ここにいるよ

ここにいるよ