Lyric

小さく欠けた古い茶碗

今ではそれさえも思い出のかけら

母が笑ってよそってくれた

あの日の食卓の香りがしてた

押入れの奥　眠っていた

部活のユニフォーム　埃掃えば

青春の汗が蘇って

あの頃の自分にも会えた気がした

ずっと泣くのは　我慢してきたけど

もっと強くなれと　言い聞かせてきたけど

逢いたかった　逢いたかった

本当はもう一度逢いたかった

サヨナラって言いたかった

ありがとうって言いたかった

泣きたかった　泣きたかった

本当は大声で泣きたかった

涙が頬をつたったその時に

やっと心楽になれた

古いカメラに写っていた

ふてくされ顔の僕とあなたの笑顔

今も胸をぎゅっと締め付ける

部屋の片隅に思い出がある

向き合いたくなくて　片づけられなくて

忙しさのせいにして

ここまでやってきたけど

何にもないこの部屋には

新しい光が差し込んでいる

悲しまないで　優しい声で

あなたが笑ったような　そんな気がした

逢いたかった　逢いたかった

本当はもう一度逢いたかった

サヨナラって言いたかった

ありがとうって言いたかった

泣きたかった　泣きたかった

本当は大声で泣きたかった

涙が頬をつたったその時に

やっと心楽になれた

綺麗になれ　綺麗になれ

最後に磨いたこの部屋から

過ぎた日々が　涙をつたい

心片付けてくれた

春の風も　夏の空も

秋のにおいも　冬の夜も

あなたが生きたこの景色が

想い出に変っていく

思い出に変っていく

思い出が笑っている