

放課後の教室で
消しゴムのカスを集めながら
君の使った机に薄く残る鉛筆の跡
図書館の窓際
いつものように向かい合って
ページをめくる音だけが二人の間を埋めてる
体育館裏の自転車なぜか隣に停めてしまう
偶然じゃないこと分かってるのに偶然のふり
下駄箱の前で靴ひもを結び直す君
「お疲れさま」って言いたくて
でも声が出ない
文化祭の準備で遅くなった金曜日
「一緒に帰る?」って聞かれて 心臓が跳ねた
あそこのベンチ 並んで座った午後の空
雲の形を当てっこして 時間を忘れてた
この想いが届くなら 風に乗せて飛ばしたい
君の心の扉を そっと叩いてみたい
もしかして もしかして 同じ気持ちでいてくれるかな
君と私だけの物語 始まるかもしれない
夏が来て 祭りのポスターが街を彩る
スマホを握りしめて インスタのDMを開く
「今度の夏祭り 一緒に行かない?」
何度も打っては消して 結局送れずじまい
当日の夜 花火の写真が君のストーリーに
知らない人たちと笑う君を 画面越しに見てた
新学期の朝 少し日焼けした君を見て
夏の間に何があったのか 聞けずにいる
廊下ですれ違う時 一瞬だけ目が合う
でも以前とは違う 何かが変わってしまった
インスタのDM 君からの返信が遅くて
既読がついたままで ずっと画面を見つめてた
この想いが届くなら 君の瞳に映りたい
二人だけの秘密を そっと分け合いたい
きっと きっと 特別な関係になれるはず
君と私だけの物語 動き出してる
文化祭の日 君は違うクラスの展示を回ってる
誰かと楽しそうに話す姿を 遠くから眺めてた
「今度の日曜日」って 君が言いかけた時
別の友達が呼んだ声で 言葉は宙に浮いたまま
本当は伝えたいことが 山ほどあったのに
透明な壁に阻まれて 声にならない想い
秋が深まって また新しい季節が来る
君との距離が少しずつ 広がっていくのを感じる
この想いは届かない 風は逆に吹いている
君の心の扉は もう開かれることはない
それでも それでも 忘れられない夏の記憶
君と私だけの物語 ここで終わってしまう
もしもあの時 勇気を出して送っていたら
違う夏を過ごせたのかな でも分からない
時々思い出す 君の笑い声
時々思い出す あの午後の光
きっとこれで良かったんだ
曖昧なままの気持ちも 言葉にできない距離も
私たちらしい物語
冬の空 雪が舞い散る帰り道
あの夏の思い出を 胸に抱きしめて
胸の奥の温かい記憶と一緒に
この道を 一人でも 歩いていこう
(インスタの返信がきた通知音)
- Lyricist
Kobayakawa Kazuki
- Composer
GekiLucky
- Producer
GekiLucky
- Co-Producer
Kobayakawa Kazuki
- Recording Engineer
GekiLucky
- Graphic Design
KAIMYU
- Vocals
Aluca

Listen to Ambiguous Summer Messages (feat. KAIMYU) by Aluca
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Ambiguous Summer Messages (feat. KAIMYU)
Aluca
インスタのDM、既読のままの夜、夏祭りに誘えなかった一通。現代の高校生が体験するリアルな恋愛模様を、SNS時代ならではの視点で描いた青春バラードです。
この曲は、誰もが経験したことのある「送れなかったメッセージ」や「既読のまま返ってこない返信」といった、デジタル時代特有の切ない恋愛体験、図書館での静かな時間、屋上でのひととき、文化祭の準備など、学校生活の何気ない瞬間と現代的なSNSの要素を織り交ぜることで、みんなが共感できる青春体験として楽しめる一曲となっています。