Lyric

時計の針が泳ぐ音

昨日と明日の境界線

君の声がノイズになって

胸の中で点滅してる

午前三時のコンビニで　存在を買い足して

賞味期限の恋を　レジ袋に詰める

あなたは透明な論理　私は曖昧な熱

混ぜたらきっと曇ってしまうから

冷蔵庫の光だけが　正直に生きている

無音のテレビに　心拍がうつる

感情のコードはどこで抜けたんだろう

笑うたびに　データが増えていく

触れたら揺れる定理

孤独は酸素の味

言葉より先に

体温が喋り出す

触れたら溶ける論理

静寂が呼吸をする

思考の裏側で

感情が踊り出す

電波越しの会話で　心拍をシェアして

感情はノイズの粒　デジタルな雨音

真夜中のアルゴリズム　君を検索しても

“エラー404：愛は未定義”

思考はループして　眠れないアップデート

夢のサーバーに　君をアップロード

感覚と理性の間に　ポインタを置いて

「好き」と「理解」が同時に落ちる

触れない距離が好き

不確定なやさしさ

観測するたび

君は変数になる

目を閉じた世界の果て

誰も知らない数式

答えより先に

体温が動き出す

夜明け前の空はまだグレーで

バグったままの心が少しだけ笑う

“もしも”で繋いだ手と手の温度

現実より確かな錯覚

コーヒーが冷めていく間に　世界が少し治る

昨日よりも今日の方が　君に似ている気がした

記憶を編集するように　痛みをトリミングして

残したのは　曖昧な幸せの形

触れたら溶ける論理

やさしさは熱の粒

思考より先に

朝が喋り出す

触れたら消える祈り

夢の残像みたいに

記憶の奥で

まだ君を更新してる

光に溶けるビルの影

更新ボタンを押す指先

君のバグだけは

治らないままでいい