Lyric

校門すぎて　いつもの角

ちょっと速足になる　朝のルート

ガラスの靴箱　ひとつ飛ばして

君のとなり　今日も空いてる

ふいに目が合って　そらされたけど

それだけでなんか　息がふわっとした

ヘッドホンの中の音も

今日だけ　遠く感じるの

ねぇ　なんで？

あのブルーのストラトキャスター

廊下でかかえた横顔

前髪の奥の　まなざしが

ちょっとだけ　優しくて

なんか今日、あったかくて

……これって、なに？

別に特別なことじゃないよね？

ちょっと視界に入っただけ　だよね？

鼓動ちょい速いのは　きのう寝不足のせいでしょ？

これって　恋なの？　違うよね？

違うよね？　違うって言ってよ、ねぇ！

放課後の音楽室前

ドアのすき間から聴こえた音

低くて不器用なコードに

なぜか　ほっとしたんだ

話したことなんて　数えるくらい

でも　心はなぜか

きゅるるんってなるんだ

ブルーのギター　持つその手が

校舎の光で透けてた

冷たいふりしてるくせに

やさしいとこ　隠してる

そんなとこ　ずるいってば

……気づいちゃったよ

靴箱のとこで　今日もきっと

あたしだけ　ひとつ遅れて

「おはよ」も　言えないままで

君のあとを　目で追ってる