Lyric

白いエプロンに隠した爪

愛を裂くため　磨いてた

紅い姫と　黒い執事

交わる瞳が　眩しかった

だけど許せなかったの

誰より先に　愛されるって

私はただの　飾りじゃない

見てなさい　全部壊すから

白い罠に落ちてゆけ

あなたも　お姫様も

すれ違いも　沈黙も

全部　私が仕掛けたの

甘く囁く「忠告」と

仕組まれた「偶然」と

その涙も牙も刃も

思い通り

姫が笑えば　毒を混ぜ

怒れば　涙流す

私が哀れで可愛いのなら

信じ込むのよ　ねぇ誰だって

二人心は　近かった

けれど私が　引き裂いた

紅の心に灰を落とす

崩れ落ちる音が　美しい

白い罠が音立てて

恋ごと　崩れ落ちた

「愛してた」も「気づいてた」も

もう何も聞こえないように

姫の涙は血に溶けて

刃滴る雫

ああ　素敵ね

全部全部　私の舞台よ

優しい声を　歪めて

二人視線　ずらして

すれ違いに火をつけるだけで――

恋なんて、壊れるのよ？

白い罠に堕ちてしまえば

もう愛なんて戻らない

あなたが見つめてたのは

壊れた姫の結末