Lyric

昔々のお話　森の奥の　小さな集落

身寄りのない　青年は

村のために　身を粉にし　皆(みな)に尽くす

優しき心を持って　村の幸せを願う

昔々のお話　森の奥の　小さな集落

村を襲う　大飢饉

この村には　縋るべき　神がいない

とある村人が言う　『無いのなら作ればいい』

死にたくないと　乞う声は　村の誰にも　届かない

とある祠の作られた神様

ご神体は　心優しき　男の骸

彼の望みは　聞き入れられず

皆(みな)を救う　神となる

昔々のお話　森の奥の　小さな集落

神に祈る　村人達

過ちだと　気付かない　愚かな民

憎しみは呪詛となり　皆(みな)を不幸へいざなう

助けてくれと　乞う声は　神のもとには　届かない

とある祠の呪われた神様

皆(みな)の祈り　力となりて　呪いは叶う

彼の願いは　天へと届き

人を呪う　神となる

神が作り上げた　夢の中

愚かな民は　逃げ惑う

お前達はもう　逃げられない　許さない

永遠の牢獄で　悔いて嘆くがいい

昔々のお話　忘れられた　小さな集落

長い長い　時が経ち

ある少年　祠にて　神と出会う

小さな供え物をし　神の幸せを祈る

「ひとりぼっちの　神様が　笑えるように　願ってる」

とある祠の孤独な神様

無垢な彼の　優しさに触れ　涙を溢す

「いつか叶える　君の願いを」

約束して　微笑んだ

とある祠の慈悲深き神様

少年への　祈りと共に　眠りについた

いつかの未来　君の孤独が

癒えるように　願いながら